七所社(読み)しちしよしや

日本歴史地名大系 「七所社」の解説

七所社
しちしよしや

[現在地名]中村区岩塚町 上小路

佐屋路の北、庄内川堤の東下に位置する。日本武尊を祀り、境内八剣はつけん宮・高座たかくら宮・大福田おさきだ祠・日割ひさき祠・氷上ひかみ祠・源太夫げんだゆう祠とすべて熱田の七神を祀り、よって七所社と称する。旧郷社。本殿造立の棟札に、

<資料は省略されています>

と記され、応永三二年(一四二五)岩塚いわつか城主吉田守重の修造と伝える(尾張志)

旧暦一月一七日には御田みた祭が行われる。「尾張名所図会」も田祭としているが、普通は祭礼の採物から「きねこさ祭」、笛太鼓の調子から「つうくら祭」とよばれている。予祝行事としての田遊であるが、尾張地方にはその事例が少ないことと、応永三二年の種おろしの祭文(天明六年写)が伝承されていることから注目され、「徇行記」「尾張名所図会」にも祭文が記録されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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