七政(読み)しちせい

精選版 日本国語大辞典 「七政」の意味・読み・例文・類語

しち‐せい【七政】

  1. [ 1 ] 日と月および水・火・土・金・木の五星の称。国政のように運行一定法則があるとするところからいう。七曜
    1. [初出の実例]「天垂七政、弁星紀於三百」(出典経国集(827)二〇・刀利宣令対策文)
    2. 「一条院いまだ七歳の幼主にして、五事・七政を秋津洲に施し給ふぞ有難き」(出典:浄瑠璃・関八州繋馬(1724)一)
    3. [その他の文献]〔書経‐舜典〕
  2. [ 2 ] ( 中国古代では、北斗七星の動きを政治指針としたところから ) =しちせい(七星)塵袋(1264‐88頃)〕 〔星経‐巻上〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「七政」の読み・字形・画数・意味

【七政】しちせい

日月五星を司る政治。

字通「七」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の七政の言及

【九曜】より

…日(太陽)と月(太陰)に,火(熒惑(けいわく)),水(辰星),木(歳星),金(太白),土(塡星・鎮星)の五惑星を合わせた七曜(耀とも書く)に,インド天文学における白道と黄道の交点にあたる昇交点の羅(らごう)Rahuと降交点の計都(けいと)Ketuの二つを合わせたものをいう(計都の方は月の近地点だとする解釈もある)。《書経》舜典などに見えるように,七曜はまた七政ともよばれ,両方の呼称が並び用いられたが,唐代の密教の経典《宿曜経》などには七曜が使用されている。羅と計都は,日月食現象が黄白両道の交点付近で起こることから,前者を頭神とよび,後者を尾神とする名称が《七曜攘災訣》(9世紀初)に紹介されている。…

※「七政」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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