万寿森古墳(読み)まんじゆもりこふん

日本歴史地名大系 「万寿森古墳」の解説

万寿森古墳
まんじゆもりこふん

[現在地名]甲府市湯村三丁目

湯村ゆむら山の山裾、標高三〇〇メートル付近にある。東西三一メートル・南北三八メートル、高さ五メートルほどを測る円墳。「甲斐国志」に「湯村ノ塩硝庫モ古石室ヲ其マヽ用ヒタル者ナラン」と記載されており、近世には石室をそのまま利用して煙硝を保管していたため、俗に煙硝蔵えんしようぐらとよばれていた。また近年まではホテルの倉庫として使用されており、床にはコンクリートが敷かれているが主体部の保存状態は良好である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android