三ケ日人(読み)みっかびじん

精選版 日本国語大辞典 「三ケ日人」の意味・読み・例文・類語

みっかび‐じん【三ケ日人】

〘名〙 日本化石現生人類一つで、先土器時代の人類。縄文時代人という説もある。静岡県浜松市三ケ日町只木の石灰岩採石場から発掘された。頭骨骨盤四肢骨などが、いずれも破片で発見された。

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「三ケ日人」の解説

三ケ日人
みっかびじん

静岡県浜松市北区三ヶ日町の石灰岩採石場で,1959年(昭和34)に鈴木尚(ひさし)らによって発掘された化石人骨。脳頭骨の破片5点と,右の腸骨と大腿骨各1点がナウマン象・トラ・オオカミなどの化石とともに出土。脳頭骨の側頭線の発達の状態や大腿骨骨幹の横断面の形は縄文時代人と共通する特徴を示し身長は成人男性でも150cm程度であったと推定されている。

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旺文社日本史事典 三訂版 「三ケ日人」の解説

三ケ日人
みっかびじん

静岡県引佐 (いなさ) 郡三ケ日町で発見された旧石器時代人
頭骨など7片の骨が更新世後期の石灰岩の地層から発見され,ホモ‐サピエンス(新人)に属するものと考えられている。

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