三会目(読み)サンカイメ

デジタル大辞泉 「三会目」の意味・読み・例文・類語

さんかい‐め〔サンクワイ‐〕【三会目】

客が同じ遊女と会って三度目のこと。初会に対していう。このとき客は祝儀を与える風習があり、客と遊女とのへだたりがとれ、以後なじみ」と呼ばれる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「三会目」の意味・読み・例文・類語

さんかい‐め サンクヮイ‥【三会目】

〘名〙 遊里で、同じ遊女の所へ通う三度目をいう。この時、客は祝儀を出すのが習慣で、専用の箸(はし)が用意されて客と遊女とのへだたりがとれ、以後、馴染(なじみ)と呼ばれるようになる。「初会・裏」に対していう語。さんかい。
※雑俳・柳多留‐五(1770)「三会め国府の下へ弍両置」

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