三保木儀左衛門(読み)みほぎ・ぎざえもん

朝日日本歴史人物事典 「三保木儀左衛門」の解説

三保木儀左衛門

生年生没年不詳
江戸中期に上方活躍した歌舞伎役者俳名風光。はじめ玉川千之丞の門に入り若女形や立役を勤めていたが,のち実悪中心となる。5代目片岡仁左衛門の門に移り,その名跡継子となり,いったん6代目片岡仁左衛門と名乗るが,享保のはじめごろ三保木儀左衛門と改める。享保9(1724)年から京で座本を勤め,同13年の「けいせい満蔵鑑」の田中島津之助役で大当たりを取った。

(今西晶子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「三保木儀左衛門」の解説

三保木儀左衛門(2代) みほき-ぎざえもん

1731-1789 江戸時代中期の歌舞伎役者。
享保(きょうほう)16年生まれ。三保木七太郎門弟。安永5年(1776)2代儀左衛門を襲名。京坂で活躍,武道・実事を得意とした。一時片岡仁左衛門(6代)の名義をあずかる。寛政元年9月15日死去。59歳。初名は三保木富士松。前名は藤松三十郎。俳名は素桐。屋号は富枡屋。

三保木儀左衛門(初代) みほき-ぎざえもん

?-? 江戸時代中期の歌舞伎役者。
玉川千之丞の門で若女方をつとめ,立役(たちやく)に転じて初代片岡仁左衛門の門人となる。京坂で活躍。実悪(じつあく)を本領とした。延享2年(1745)以後の活動は不明。初名は玉川藤之助。前名は三尾木儀左衛門。俳名は風光。屋号は高砂屋

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