朝日日本歴史人物事典 「三保木儀左衛門」の解説
三保木儀左衛門
江戸中期に上方で活躍した歌舞伎役者。俳名風光。はじめ玉川千之丞の門に入り若女形や立役を勤めていたが,のち実悪中心となる。5代目片岡仁左衛門の門に移り,その名跡継子となり,いったん6代目片岡仁左衛門と名乗るが,享保のはじめごろ三保木儀左衛門と改める。享保9(1724)年から京で座本を勤め,同13年の「けいせい満蔵鑑」の田中島津之助役で大当たりを取った。
(今西晶子)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報