風光(読み)フウコウ

デジタル大辞泉 「風光」の意味・読み・例文・類語

ふう‐こう〔‐クワウ〕【風光】

自然の美しい眺め。景色。「風光に恵まれた地」
[類語]景色風景風色ふうしょくけい景観景色けいしょく景趣眺望眺め見晴らしパノラマ美観壮観大観

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精選版 日本国語大辞典 「風光」の意味・読み・例文・類語

ふう‐こう‥クヮウ【風光】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 美しい自然のながめ。景色。風景。
    1. [初出の実例]「玉殿風光暮、金春色深」(出典懐風藻(751)春日侍宴〈黄文備〉)
    2. [その他の文献]〔駱賓王‐従軍中行路難〕
  3. 様子。また、おもかげ。〔元稹‐寄旧詩与薛濤詩〕

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普及版 字通 「風光」の読み・字形・画数・意味

【風光】ふうこう(くわう)

雨後の晴景色。景色。また、おもかげ。品格。唐・李咸用〔友人と秋日楼(ゆろう)に登る〕詩 六代の風光、問ふ處(ところ)無し 九條の水、但だ愁ひを凝(こ)らす

字通「風」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の風光の言及

【風景】より

…景は〈ひかり〉の意。風光というのと同じ観念に出る語。風と光とで眼前に広がる自然をとらえるのは,風景の語の最も早い用例の一つが中国の3~4世紀ころの《世説新語》に見え,風光の語も六朝・隋・唐から使用が盛んになるように,六朝期における自然観照の態度の確立と関連している。…

※「風光」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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