三十二番職人歌合(読み)さんじゅうにばんしょくにんうたあわせ

改訂新版 世界大百科事典 「三十二番職人歌合」の意味・わかりやすい解説

三十二番職人歌合 (さんじゅうにばんしょくにんうたあわせ)

職人左右に分かち歌を競わせ,判者優劣を決める,中世に制作された〈職人歌合〉の一つ。《東北院職人歌合》(1214),《鶴岡放生会職人歌合》(1261)に続くもので,1494年(明応3)2月,後土御門天皇生母,嘉楽門院信子(後花園帝皇后)の七回忌法要を機に作られたと思われる。歌数は64首で〈花〉〈述懐〉を題とし,おのおの16番の歌合となり,職人は32種,判者は勧進聖である。構成は《維摩経》によると思われ,絵画的にも動的な描写がみられ,先行の2作品を意識しながらも独自な作品となっている。
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