三十六峰(読み)サンジュウロッポウ

デジタル大辞泉 「三十六峰」の意味・読み・例文・類語

さんじゅうろっ‐ぽう〔サンジフロク‐〕【三十六峰】

京都市の東にある東山丘陵の称。江戸初期に、中国嵩山すうざん三十六峰にならって呼ばれた。東山三十六峰

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精選版 日本国語大辞典 「三十六峰」の意味・読み・例文・類語

さんじゅうろっ‐ぽう サンジフロク‥【三十六峰】

[1] 〘名〙 連山で、三六の峰があるもの。転じて、多くの峰をもった山。古く中国の嵩山のことをいった。
本朝続文粋(1142‐55頃)五・後二条関白辞内大臣第三表〈大江匡房〉「譬猶菓下之蹄、追以万八千里之風塵矣、望華表頂、跨於三十六峯之雲霧焉」
[2] (文人たちが(一)にならって京都に移入したもの) 京都盆地の東縁に南北に連なる東山丘陵の称。北は如意ケ岳から、南は稲荷山まで。東山三十六峰。
本朝無題詩(1162‐64頃)八・長楽寺眺望〈大江佐国〉「一千余里東西路、三十六峯錦繍林」

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