デジタル大辞泉 「三島江」の意味・読み・例文・類語 みしま‐え【三島江】 淀川下流の古称。大阪府高槻市南部から大阪市東淀川区東端あたりまでをいった。大阪府高槻市南部、淀川沿いの地名。[歌枕]「―の入江のまこも雨ふればいとどしをれてかる人もなし」〈新古今・夏〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「三島江」の意味・読み・例文・類語 みしま‐え【三島江】 [ 一 ] 淀川下流の古称。大阪府高槻市南部から下流、大阪市東淀川区東端のあたりにかけてをいった。[ 二 ] 大阪府高槻市南西部の地名。淀川下流の右岸にある。摂津国の歌枕。[初出の実例]「三嶋江(みしまえ)の玉江の薦(こも)を標(しめ)しより己が跡そ思ふ未だ苅らねど」(出典:万葉集(8C後)七・一三四八) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
日本大百科全書(ニッポニカ) 「三島江」の意味・わかりやすい解説 三島江みしまえ 大阪府北東部、高槻市(たかつきし)の淀川(よどがわ)右岸の地。対岸の出口(でぐち)(枚方(ひらかた)市)との間にあった「三島江の渡し」は、北摂山中の神峯山寺(かぶさんじ)への毘沙門天(びしゃもんてん)参道、能勢妙見堂(のせみょうけんどう)への妙見道の渡船場であった。また景勝地で、「三島江の玉江の薦(こも)をしめしよりおのがとぞ思ふいまだ刈らねど」(『万葉集』巻7)など古歌に多く詠まれている。[樋口節夫] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例