三師(読み)さんし

精選版 日本国語大辞典 「三師」の意味・読み・例文・類語

さん‐し【三師】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 中国北魏以降、太師・太傅(たいふ)太保の称。三公より位は高いが実権を伴わない官であった。
    1. [初出の実例]「称其人則闕之、可唐三師太政大臣」(出典:日本三代実録‐元慶八年(884)五月二九日)
    2. [その他の文献]〔新唐書‐蕭瑀伝〕
  3. 仏語具足戒を授ける時の三人の戒師戒和尚羯磨(こんま)師、教授師の三人。→三師七証。〔五分律‐八〕

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普及版 字通 「三師」の読み・字形・画数・意味

【三師】さんし

三公。

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世界大百科事典(旧版)内の三師の言及

【三公】より

…哀帝のとき官名と序列をあらためて大司徒(もと丞相)・大司馬(もと太尉)・大司空とし,三公の上に大傅(たいふ)を置いた。王莽(おうもう)が実権を掌握すると,三公以外に《周礼(しゆらい)》にならい太師・太傅・太保の三師を併せ設けた。後漢では太尉・司徒・司空を三公と呼び,上公として太傅を置き,いずれも多く録尚書事に任命された。…

※「三師」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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