三摩耶戒(読み)サンマヤカイ

デジタル大辞泉 「三摩耶戒」の意味・読み・例文・類語

さんまや‐かい【三摩×耶戒】

仏語密教で説く菩提心ぼだいしんを起こした最初から心と衆生三つは平等一如であると信じて受持する戒で、伝法灌頂でんぽうかんじょうを授ける直前に授けられる。顕教一般の戒と違い、菩提心を捨てないことを旨とするところから、菩提心戒ともいう。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 名詞 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 「三摩耶戒」の意味・読み・例文・類語

さんまや‐かい【三摩耶戒・三昧耶戒】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。真言密教で説く戒。仏と衆生とは平等一如であるという三昧耶の理により、伝法灌頂を授ける直前に授けられる戒。ただし、顕教一般の戒と違い、菩提心を保持することを旨とし、菩提心戒ともいう。
    1. [初出の実例]「太后受菩薩大戒、三昧耶戒及壇灌頂」(出典日本三代実録‐貞観六年(864)正月一四日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android