精選版 日本国語大辞典 「三施」の意味・読み・例文・類語 さん‐せ【三施】 〘 名詞 〙 仏語。三種の布施。財を施す財施、仏法を説いて会得(えとく)させる法施、衆生の恐れを取り除いて安らぎを与える無畏施(むいせ)の総称。また、一説に物施(財施)・供養恭敬施(清浄な心で礼拝すること)・法施(法を開演すること)とも、飲食施(飲食物を人に施すこと)・珍宝施(珍宝を人に施すこと)・身命施(身命をかけて人に施すこと)ともいう。[初出の実例]「母刀自はかへりて覚悟あらためて、年月大事と、子の財宝をぬすみて、三施怠らじとつとめしは、狐狸に道まどはされしよとて」(出典:読本・春雨物語(1808)二世の縁)[その他の文献]〔三蔵法数‐一一〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例