日本歴史地名大系 「三枚橋城跡」の解説
三枚橋城跡
さんまいばしじようあと
戦国時代末期に
天正六年(一五七八)越後の上杉氏と甲斐武田氏との甲越同盟が成立すると、武田氏と小田原北条氏との第二次甲相同盟は決裂した。その後駿豆の国境付近で両者は戦闘を繰返すこととなり、当城はこの過程で築城された。天正七年九月三日の北条氏政書状(渡辺文書)に「此度駿・豆之境号沼津地、被築地利候」、同月一七日の武田勝頼書状(上杉文書)に「於豆州境新城相築候」などとみえており、この頃の築城と考えられる。
天正九年三月、徳川氏が遠江における武田氏の拠点
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報