三鳥(読み)サンチョウ

デジタル大辞泉 「三鳥」の意味・読み・例文・類語

さん‐ちょう〔‐テウ〕【三鳥】

古今伝授の3種の鳥。呼子鳥よぶこどり稲負鳥いなおおせどり百千鳥ももちどりまたは都鳥。→三木さんぼく
料理で、きじがんをいう。

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精選版 日本国語大辞典 「三鳥」の意味・読み・例文・類語

さん‐ちょう‥テウ【三鳥】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 古今伝授中の三種の鳥。喚子鳥(よぶこどり)稲負鳥(いなおおせどり)百千鳥(ももちどり)のこと。一説に喚子鳥・稲負鳥・都鳥のこととも。〔古今集延五記(1492)〕
  3. 料理で、鶴・雉子(きじ)・雁をいう。〔庖丁聞書(室町末か)〕
  4. さんちょうは(三鳥派)」の略。
    1. [初出の実例]「右三鳥弘法之儀は、如何様に相弘候哉」(出典:徳川禁令考‐後集・第三・巻二三・寛政三年(1791)七月二七日)

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世界大百科事典(旧版)内の三鳥の言及

【鳥料理】より

…食ひ候てのち誉め候は,あぢはひを誉めたるもの也〉とあって,味をほめるのは失礼で,もてなしの志を感謝するのが正しいほめ方だとされているのである。室町末期ごろから前記の序列に変動が生じたらしく,《庖丁聞書》はツル,キジ,ガンを〈三鳥(さんちよう)〉と呼び,以後武家社会ではツルがキジの上位にランクされるようになった。室町末期以後の南蛮人の渡来は日本人の食生活にも大きな衝撃を与えた。…

※「三鳥」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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