(読み)カク

  • ▽鶴/田▽鶴
  • たず〔たづ〕
  • つる
  • 書名
  • 漢字項目
  • 鶴 (ツル)

デジタル大辞泉の解説

常用漢字] [音]カク(漢) [訓]つる たず
〈カク〉
ツル。「鶴唳(かくれい)
ツルのような。長い首、白さ、長寿などのたとえ。「鶴首鶴寿鶴髪
〈つる(づる)〉「白鶴夕鶴千羽鶴
[名のり]ず・つ
[難読]田鶴(たず)鶴嘴(つるはし)真鶴(まなづる)
ツルの別名。歌語として用いられる。
「若の浦に潮満ち来れば潟をなみ葦辺をさして―鳴き渡る」〈・九一九〉
ツル目ツル科の鳥の総称。日本では古くからとともに長寿の象徴として貴ばれる。大形で、くびと脚が長く、飛ぶときはまっすぐ伸ばし、ゆっくり羽ばたく。羽色は白色・灰青色が主で、頭頂が赤く裸出しているものが多く、翼の羽が伸びて尾羽の上を覆う。沼地・平野にすみ、気管が長いので、よく響く大きな声を出し、産卵は地上で行う。日本で繁殖するのはタンチョウだけで、ナベヅルマナヅルなどが渡来する。あしたず。たず。仙客。 冬》「村人に田毎の―となれりけり/青畝
紋所の名。鶴の姿をさまざまに図案化したもの。鶴の丸・舞鶴・鶴菱(つるびし)などがある。
[補説]書名別項。→
俳誌。昭和12年(1937)、石田波郷主宰により創刊。同人に、石塚友二・今井杏太郎ら。波郷没後は石塚らが主宰を継承。

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大辞林 第三版の解説

ツル目ツル科の鳥の総称。大形の鳥で、頸くびと足が長く、背の高さ1.5メートルに及ぶものもある。気管が長くとぐろ状で、鳴き声が共鳴して遠方にまで届く。湿地や草地に編隊を組んで飛来し、穀類や小魚を食べる。繁殖期などに、いわゆる「鶴の舞」を舞う。日本では北海道で留鳥のタンチョウのほか、鹿児島県・山口県などにマナヅル・ナベヅルが渡来する。体形優美で、長寿を象徴するなど吉祥の鳥として古くより尊ばれ、民話や伝説などにも登場する。歌語としては、古くは「たず」が用いられ、平安時代以降「つる」も用いられるようになった。千歳鳥ちとせどり[季] 冬。
家紋の一。鶴の文様をもとに作られたという。舞鶴・鶴の丸・折鶴など。

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙
① ツル科の鳥の総称。南アメリカを除く世界に分布し、一四~二八種ある。体長八〇~一五〇センチメートルと大形で、いずれもくちばしが長く、くびとあしが長い美しい体型をしている。飛翔(ひしょう)時には、くびとあしを前後に伸ばし、ゆっくり下へ羽ばたき、早く強く翼を上に戻す。雌雄いっしょに行動し、鳴き声は鋭い。湿原や草地にすみ、サギ類のように樹上に止まることはない。松上の鶴といわれているのはコウノトリを誤認したものである。雑食性で、穀類、草の葉・実、ドジョウなどの小魚、昆虫、カエル、トカゲなどを食べる。日本では、北海道の釧路・根室で繁殖するタンチョウ、山口県周南市・鹿児島県出水平野に渡来するナベヅル、同じく出水平野に渡来するマナヅルが見られ、いずれも特別天然記念物とされている。この他に、クロヅル・カナダヅル・ソデグロヅル・アネハヅルなどがまれに飛来し、動物園ではアフリカ産のカンムリヅルなども飼育されている。古来、その端正な姿態から神秘的な鳥とされ、カメとともに長寿の象徴となり、吉祥の鳥ともされる。たず。《季・冬》
▼つる渡(わた)る《季・秋》
▼つる帰(かえ)る《季・春》 〔新撰字鏡〕
② 紋所の名。①をかたどったもので、鶴の丸、向い鶴、折鶴、三つ鱗鶴などがある。
③ 「つるはし(鶴嘴)」の略。
※雑俳・柳多留‐六〇(1812)「蓬莱の地をかためるも鶴と亀」
④ 「おりづる(折鶴)」の略。
※雑俳・柳多留‐一七(1782)「あいそうに嫁はつるだのお舩だの」
⑤ 白髪のたとえ。
※海道記(1223頃)序「頭上には頻に駭かす老を告る鶴」
⑥ 鹿児島県の桜島で、正月一四日に、藁と根引の真萱で①の形を一対作った飾りのこと。
[語誌]「万葉集」には鳥の「つる」の用例は見られないが、助動詞「つ」の連体形「つる」に「鶴」の字をあてている例がある。したがって、歌語としてはもっぱら「たづ」が用いられ、「つる」は俗称であったと思われる。

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世界大百科事典内のの言及

【ツル(鶴)】より

…さらに,北アメリカにはカナダヅルとアメリカシロヅルG.americanusの2種,オーストラリアにもオオヅルとオーストラリアヅルG.rubicundusの2種が分布している。【森岡 弘之】
【鶴の民俗】

[中国]
 中国では,鶴はその高貴な立姿や空を飛ぶさまや清らかな鳴声からして神仙に縁のある仙禽(せんきん)とみなされ,《神仙伝》に出る蘇仙公のように鶴に化して故郷に帰った仙人の話もある。一方,また鶴が美女に化して人間の男とあう話もあった。…

※「鶴」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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