① キジ科の鳥。形はニワトリに似るが尾が長く、全長約八〇センチメートル。雄は暗緑色を主体とした羽色で、複雑な模様があり、目の周囲は赤色の皮膚が裸出する。尾は四〇センチメートル弱で、とがり、灰褐色の地に多数の黒帯がある。雌はやや小さく、尾は二〇センチメートル前後。全体に黄褐色で、黒褐色の斑紋が散在。草原、低木林、林縁などにすみ、地上性で、草木の実や昆虫などを食べる。四~七月の繁殖期に雄はケン・ケーンと二声に鳴く。日本特産で、本州・四国・九州に分布。日本の国鳥。学者によってはアジア大陸産のコウライキジも同種とする。きぎす。きぎし。《 季語・春 》