上り詰める(読み)ノボリツメル

デジタル大辞泉 「上り詰める」の意味・読み・例文・類語

のぼり‐つ・める【上り詰める/登り詰める】

[動マ下一][文]のぼりつ・む[マ下二]
のぼれるだけのぼる。登っていっていちばん上まで達する。「長い坂を―・める」「出世階段を―・める」
ひどく夢中になる。のぼせあがる。
「―・めたる客共には、望みに任せ誓紙も書いてやる由」〈浮・禁短気・一〉
[類語]のぼ上がる上昇立ち上がる立ちのぼる這い上がるよじ登る駆け上がる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「上り詰める」の意味・読み・例文・類語

のぼり‐つ・める【上詰・登詰】

  1. 〘 自動詞 マ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]のぼりつ・む 〘 自動詞 マ行下二段活用 〙
  2. のぼれるだけのぼる。頂上、頂点までのぼりきる。
    1. [初出の実例]「我年は八十一、のぼりつめたる老の坂」(出典:浄瑠璃・天神記(1714)三)
    2. 「かくして、余はとうとう、上迄登り詰めた」(出典:草枕(1906)〈夏目漱石〉一一)
  3. すっかりのぼせ上がってしまう。熱中して有頂天になる。
    1. [初出の実例]「浄瑠璃うつす手習のきみ 此恋はのほりつめてやのほらるる」(出典:俳諧・西鶴大句数(1677)五)

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