上ノ国八幡宮(読み)かみのくにはちまんぐう

日本歴史地名大系 「上ノ国八幡宮」の解説

上ノ国八幡宮
かみのくにはちまんぐう

[現在地名]檜山郡上ノ国町字上ノ国

夷王いおう山の北東麓、丘陵から流れ出る宮ノ沢みやのさわ川が平坦地に出たところに鎮座する。祭神誉田別命。旧郷社。もと館神たてがみ・館神八幡宮と称し、勝山かつやま館の背後に勧請されていたが、明治二八年(一八九五)勝山館への入口にあたる現在地に移され現号に改称された。「福山秘府」に文明五年(一四七三)「上国館上」に館神が造立されたとみえ、武田信広(松前氏始祖)が築いた上国館(勝山館)の守護神として勧請されたという。元亀二年(一五七一)蠣崎広正が館神を修造供養を行った。天正一〇年(一五八二)妙広が館神を再興、修造。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android