上三原田歌舞伎舞台(読み)かみみはらだかぶきぶたい

日本歴史地名大系 「上三原田歌舞伎舞台」の解説

上三原田歌舞伎舞台
かみみはらだかぶきぶたい

[現在地名]赤城村上三原田 北谷戸

文政二年(一八一九)高井たかい住の水車大工永井長治郎が考案建築したものと伝える。草葺屋根板壁造で一尺角の柱を四隅に配し、間口九・〇五メートル、奥行七・二四メートル。以前には舞台下手側に間口九・〇五メートル、奥行五・四三メートルの楽屋があったという。国指定重要有形民俗文化財。舞台構造上、(一)上演時左右の板壁を外に倒し舞台面積を拡大する龕灯返し、(二)奥壁を外に倒し、背景の奥行を深める遠見、(三)舞台中央の径六・九三メートルの回舞台とその回転機構、(四)回舞台中央に設けた、二重の小舞台を奈落と天井の間を上下させるせりの四機構が特色である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android