上伝馬町(読み)かみでんままち

日本歴史地名大系 「上伝馬町」の解説

上伝馬町
かみでんままち

[現在地名]金沢片町かたまち二丁目

犀川大橋下手右岸に位置し、橋詰から北に延びる長さ二町八間余の通りを挟む両側町。南は五枚ごまい町、北は下伝馬町に続き、西は犀川を限り、北東後伝馬うしろでんま町に接する。大野庄おおのしよう用水(御荷川)の取入口は、のちに犀川下川除さいがわしもかわよけ町地内となるが、宝永期(一七〇四―一一)には上・下の川除町が一筋の通りとはなっておらず、当町内が取入口であった(改作所旧記)。元来下伝馬町・横伝馬よこでんま町・後伝馬町を含めた地が伝馬町であったが、貞享二年寺社由緒書上には下伝馬町がみえ、元禄九年(一六九六)には横伝馬町・後伝馬町が分立していたことがわかる(「片岡孫作筆録」加越能文庫)


上伝馬町
かみでんまちよう

[現在地名]豊橋市上伝馬町

天王てんのう町の南、坂の上の表町。寛延三年(一七五〇)の吉田二十四町差出帳(橋良文庫蔵)によると、高六九石余、戸口は七七軒・三一七人、うち男一六二・女一五五である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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