上山本村(読み)かみやまもとむら

日本歴史地名大系 「上山本村」の解説

上山本村
かみやまもとむら

[現在地名]富士宮市山本

黒田くろだ村の南東潤井うるい川右岸の平地高原たかはらと称する小丘地帯に立地する。岩本いわもと(現富士市)から黒田村への道が通る(駿河志料)。もと山本村一村であったが、江戸時代初期までに上・下二村分立。天文一五年(一五四六)四月二二日の葛山氏元判物(吉野文書)によれば、今川氏の家臣葛山氏元は吉野孫九郎に与えていた「久日・山本・小泉」のうちを弟の吉野郷三郎に与えている。永禄八年(一五六五)一一月一日、氏元は吉野日向守に山本のうち一〇貫文および「久日・山本」の段銭六貫一〇〇文ほかを与えている(「葛山氏元判物」同文書)

上山本村
かみやまもとむら

[現在地名]愛東町百済寺ひやくさいじ

百済寺五ヵ村の一つで、百済寺の南にある。見聞集(百済寺文書)によれば高三〇〇石。元禄八年大洞弁天寄進帳に「百済寺上山本村」とみえ、男一一七・女一一九。「木間攫」によれば高二二八石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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