上時国家住宅(読み)かみときくにけじゆうたく

日本歴史地名大系 「上時国家住宅」の解説

上時国家住宅
かみときくにけじゆうたく

[現在地名]輪島市町野町南時国

現在の時国健太郎家。天保年間(一八三〇―四四)に完成したと推定され、県の文化財に指定されている。主屋は高棟入母屋造・茅葺・平屋建、桁行二五メートル・梁間一五メートル。主屋は上段の間・下段の間・上広間・下広間・仏間・あらけの間・茶の間のほか八畳間二つと土間・台所・勝手部屋から構成される。上段の間は折上縁金格天井。下段四方回縁。玄関は主屋の西側にあり、瓦葺・唐破風造。主屋の西に門があり、その北脇に番小屋がある。また北西に古シ納屋・新シ納屋が並び、二つの納屋の間には馬屋が、新シ納屋の東側には米蔵が建つ。東側には主屋に連なる形で古シ蔵・味噌蔵・新シ蔵が寄添っている。上時国家の屋敷はもとは「古墓」とよばれる町野川寄りの墓石がある辺りにあった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android