上木村(読み)うわぎむら

日本歴史地名大系 「上木村」の解説

上木村
うわぎむら

[現在地名]加賀大聖寺上木町だいしようじうわぎまち

大聖寺川下流右岸、下福田しもふくだ村の西にあり、北西は日本海に面する。村名は「上つ御木」すなわち良材を産出したからといわれ(加賀志徴)、「憩紀聞」によると海手の「次郎七かまや」という深い谷に檜林があったが火災で全焼し、その後地形も変わって砂浜と化したという。中世福田庄のうち。建武二年(一三三五)七月の中先代の乱に呼応して越中の名越時兼が加賀を南下した際、加賀国人で狩野一党の「敷地・上木・山岸」氏らが小勢で大聖寺城に拠り、これを撃退(「太平記」巻一三)、同四年には新田義貞に荷担した上木家光が敷地伊豆守らとともに津葉清文の守る大聖寺城を攻略した(同書巻一九)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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