朝日日本歴史人物事典 「上杉斉定」の解説
上杉斉定
生年:天明8.9.4(1788.10.3)
江戸中期,11代米沢藩(山形県)藩主。8代藩主重定の子勝煕の長子。幼名定祥,喜平次,元服して斉定。少年時代は養祖父鷹山の薫育を受けた。文化9(1812)年家督を継ぐ。27年間の在職期間のうち,はじめの10年間は鷹山の政務指導下にあったが,のちの17年間は,斉定独自の施政の期間で,文政期(1818~30)は村々巡覧で農民に親しまれ,天保期(1830~44)には,特に大凶作への措置として,危難御用掛や大倹約令を施行するなどの適切な対策が効をあげたことで,幕府より恩賞を受けている。<参考文献>『米沢市史』(旧版)
(横山昭男)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報