薫陶(読み)クントウ

デジタル大辞泉 「薫陶」の意味・読み・例文・類語

くん‐とう〔‐タウ〕【薫陶】

[名](スル)《香をたいて薫りを染み込ませ、土をこねて形を整えながら陶器を作り上げる意から》徳の力で人を感化し、教育すること。「薫陶のたまもの」
「しかし若い生徒を―するのは中々愉快なものですよ」〈野上真知子
[類語]育て上げる養成育成育てる助言教示訓示アドバイスコンサルティングカウンセリング指導導き教え手引き指南教授教育訓育教導補導ほどう善導誘掖ゆうえき鞭撻べんたつ手ほどき教習コーチ伝授する講義する講ずる仕込むたたき込む導く仕付ける教鞭を執る薫育教化教学文教育英教えるガイダンス手を取る示教指教徳育知育体育矯正入れ知恵洗脳感化徳化醇化啓発啓蒙

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精選版 日本国語大辞典 「薫陶」の意味・読み・例文・類語

くん‐とう‥タウ【薫陶】

  1. 〘 名詞 〙 ( 香(こう)をたいてかおりをしみこませ、粘土(ねんど)をこね形をととのえて陶器を作る意から ) 自己の徳で他人を感化すること。すぐれた人格で教え育て上げること。
    1. [初出の実例]「朝而薫陶之、暮而琢礪之。繇是万宗之学益進才益茂」(出典空華集(1359‐68頃)一二・序一万宗哀詞)
    2. 「くれぇまん先生の薫陶を受けた名残りは」(出典:助左衛門四代記(1963)〈有吉佐和子〉五)
    3. [その他の文献]〔宋史‐程頤伝〕

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普及版 字通 「薫陶」の読み・字形・画数・意味

【薫陶】くんとう(たう)

薫化陶冶。教育する。〔宋史、道学一、程頤伝〕今夫(そ)れ人民の善く其の子弟ふるは、亦た必ず名の士をき、之れと處(を)らしめ、以て陶して性をす。

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