上松宿(読み)あげまつしゆく

日本歴史地名大系 「上松宿」の解説

上松宿
あげまつしゆく

[現在地名]上松町大字上松

福島ふくしま須原すはら宿とともに木曾十一宿の中央部に位置し、中三宿の一つである。他の木曾の宿駅と同時に天文年間(一五三二―五五)に成立し、その後、慶長六年(一六〇一)に至って中山道の宿駅として指定されたものである。福島への道のりは二里半、須原へは三里九町で、上松・須原間が木曾一一宿中最長の長丁場であった。

宿長は五町三一間、家数三六二軒、本陣一、脇本陣一、問屋二、旅籠二一(天保年間の宿絵図)となっている。塚本氏が、庄屋・問屋・本陣を兼ね、問屋はもう一軒あり、原氏が問屋と脇本陣を兼ねていた(中山道宿村大概帳)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の上松宿の言及

【上松[町]】より

…駒ヶ岳神社に太々神楽(県重要無形民俗文化財)が伝わる。【萩原 毅】
[上松宿]
 上松の地名の初出は戦国時代になってからで,戦国領主木曾氏の一族上松氏が居館を構え,1550年代(天文年間)には宿場町としての上松宿が成立していた。1601年(慶長6)江戸幕府による宿駅制度の制定に伴い,中山道69駅中の一宿として指定された。…

※「上松宿」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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