朝日日本歴史人物事典 「上毛野三千」の解説
上毛野三千
生年:生年不詳
7世紀後半の官人。天武10(681)年,天武天皇により,国史の編纂事業を命令されている。帝紀と上古諸事を記し定めることがその命令の中身だが,この編纂事業はやがて『日本書紀』として結実するものである。責任者は川島皇子,忍壁皇子らで,皇族以外では三千が筆頭の位を持った人物であった。あるいは実質上の編纂責任者であったかもしれない。
(鬼頭清明)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報