上物部村
かみものべむら
洲本府の南西、上物部口に続き、ほぼ北流する千草川両岸域にあり、津名郡に属する。左岸の川西は北の下物部村と水利をともにしている地域で、集落は千草川の自然堤防上にある。南の千草村との境に切石の狭隘があり、切石の淵という渓流を作る。右岸は洲本から由良へ向かう道に沿った街村で、この道は千草村の明田より小峠を越えて小路谷村へ通じていた。正保国絵図に村名がみえ、高四四二石余。天保郷帳では高五一八石余。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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