日本歴史地名大系 「上矢切村」の解説 上矢切村かみやきりむら 千葉県:松戸市上矢切村[現在地名]松戸市上矢切・三矢小台(みやこだい)三丁目など小山(こやま)村の南にあり、村域は江戸川左岸の低地および下総台地西端部に展開する。集落は台地斜面下に沿って形成され、松戸と市川を結ぶ往還が縦断する。古くは矢切村と称し、南に続く中矢切村・下矢切村と一村であったが、近世初頭に分村した。「本土寺過去帳」にはヤキレ・矢切などの表記で地名が散見する。同過去帳の妙道入道には文安四年(一四四七)三月九日の年紀があり、「助六 ヤキレ」との注記がみえる。このほか矢切に関する結縁者には応仁(一四六七―六九)・天正(一五七三―九二)などの年号がみえ、「ヤキレフナト」という小字も載る。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by