日本歴史地名大系 「上神沢村」の解説 上神沢村かみかんざわむら 静岡県:天竜市上神沢村[現在地名]天竜市神沢嶺神沢(みねかんざわ)村の東、大栗安(おおぐりやす)村の北西に位置し、天竜川の支流西阿多古(にしあたご)川の上流域に立地する。延徳二年(一四九〇)一一月の棟札銘(六所神社蔵)に「上沢村六所之大明神」とみえ、大旦那弘次彦佐衛門丞らが社殿を造立している。江戸時代の領主の変遷は横川(よこかわ)村に同じ。慶長一六年(一六一一)の阿多古領年貢取帳(中村家文書)に村名がみえ、永高二貫九三六文。元和五年(一六一九)の阿多古村指出(同文書)によれば、上神沢村の永高三貫三一一文、うち川成を差引いた年貢を鐚銭と茶二〇〇斤・綿八〇目(ただし金納)で納めた。元禄郷帳では高四三石余。延宝六年(一六七八)の阿多古領一八ヵ村年貢免定(中村家文書)では反別六町七反余、うち七割弱は畑地。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by