上行菩薩(読み)ジョウギョウボサツ

デジタル大辞泉 「上行菩薩」の意味・読み・例文・類語

じょうぎょう‐ぼさつ〔ジヤウギヤウ‐〕【上行菩薩】

釈迦しゃか法華経ほけきょうを説いたとき、末法の世に出てこの経を広めるように依頼した四人菩薩一人日蓮自らを上行菩薩の後身と称した。

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精選版 日本国語大辞典 「上行菩薩」の意味・読み・例文・類語

じょうぎょう‐ぼさつジャウギャウ‥【上行菩薩】

  1. 釈迦法華経を説いたとき、仏の寿量の永遠を開顕するために現われ、末法の世にこの経を広めることを付嘱された四大菩薩の一人。日蓮はみずからこの菩薩の再誕と自覚して法華経の布教活動を行なった。
    1. [初出の実例]「地涌上行菩薩〈略〉を寂光の大地より召し出して」(出典:日蓮遺文‐呵責謗法滅罪鈔(1273))

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「上行菩薩」の意味・わかりやすい解説

上行菩薩
じょうぎょうぼさつ

菩薩の名。『法華経』従地涌出品で述べられる菩薩。その場面で,地から現れた菩薩たちが,仏陀によって『法華経』の伝道にふさわしいものとして予言されるが,それらの菩薩の指導者4人中の一人。日蓮は自分がこの菩薩の生れ変りであると自覚した。

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