上野正吉(読み)ウエノ ショウキチ

20世紀日本人名事典 「上野正吉」の解説

上野 正吉
ウエノ ショウキチ

昭和期の法医学者 東京大学名誉教授。



生年
明治41(1908)年1月30日

没年
昭和52(1977)年6月2日

出生地
岩手県大船渡市

学歴〔年〕
東京帝国大学医学部医学科〔昭和8年〕卒

学位〔年〕
医学博士〔昭和13年〕

経歴
東京帝大医学部助手となり昭和13年講師、同年「補体4成分の感作血球に対する結合順位を明らかにした研究」で医学博士。14年国立北京大学医学院教授、19年北海道帝大教授、27年東大教授となった。43年定年退官。東邦大学教授となり48定年退職、非常勤講師として引き続き同大学で研究に当たった。ヘモグロビンミオグロビン血液型、死後経過時間、頭部外傷血清学血液中の遺伝形質、医療と法律の問題などについて研究を続けた。著書に「犯罪捜査の法医学」「新法医学」「法医学概論」「法医学」「頭部外傷の法医学」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「上野正吉」の解説

上野正吉 うえの-しょうきち

1908-1977 昭和時代の法医学者。
明治41年1月30日生まれ。北京大医学院教授,北海道帝大教授をへて,昭和27年東大教授。人間と他の動物との血液を識別する血液種属鑑別法を確立した。日本犯罪学会会長,日本法医学会会長。昭和52年6月2日死去。69歳。岩手県出身。東京帝大卒。著作に「新法医学」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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