上陽人(読み)ジョウヨウジン

デジタル大辞泉 「上陽人」の意味・読み・例文・類語

じょうよう‐じん〔ジヤウヤウ‐〕【上陽人】

《「上陽」は唐代、洛陽の宮城内にあった宮殿の名》上陽宮にいた宮女楊貴妃玄宗皇帝の寵愛ちょうあい一身に集めたため、他の宮女が不遇な一生を送ったところから、女性、特に宮女の不遇をたとえる語として用いられる。

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精選版 日本国語大辞典 「上陽人」の意味・読み・例文・類語

しょうよう‐じんシャウヤウ‥【上陽人】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「しょうようじん」とも ) 中国の唐代、洛陽の宮殿上陽宮にいた後宮女性。玄宗皇帝の愛がもっぱら楊貴妃にそそがれたため、宮中多くの女性が不遇な一生を送ったところから、不遇な官女のたとえにもいう。
    1. [初出の実例]「かの堀河院には、上陽人の、春往き秋来たれども年を知らずといふやうに」(出典:栄花物語(1028‐92頃)ゆふしで)
    2. 「Xǒyǒjinga(シャウヤウジンガ) シャウヤウキュウニ トヂコモラレタ サビシサモ」(出典:天草本平家(1592)四)
    3. [その他の文献]〔白居易‐新楽府上陽白髪人〕

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