官女(読み)カンニョ

精選版 日本国語大辞典 「官女」の意味・読み・例文・類語

かん‐じょクヮンヂョ【官女・宦女】

  1. 〘 名詞 〙 宮中または将軍家などに奉仕する女性。宮仕えの女房女官(にょかん)。女房。かんにょ。
    1. [初出の実例]「比企藤内朝宗妻 御台所官女。号越後局」(出典吾妻鏡‐文治四年(1188)正月二二日)
    2. 「青侍官女(クヮンショ)、何地へか落行けん」(出典:太平記(14C後)一三)
    3. [その他の文献]〔春秋左伝‐僖公一七年〕

かん‐にょクヮン‥【官女】

  1. 〘 名詞 〙かんじょ(官女)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の官女の言及

【雛人形】より

…雛人形はこの雛段に飾る人形の総称である。江戸末期以後,江戸では京都形式の官女,随身をとりいれ,これに江戸式の五人囃子(ばやし)を加えたものを決りの雛人形とした。現在もこの形式にならい,内裏雛(2人),官女(3人),五人囃子(5人),随身(2人),衛士(3人)の5種類を,〈きまりもの〉十五人揃いとしている。…

※「官女」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android