下久世庄(読み)しもくぜのしよう

日本歴史地名大系 「下久世庄」の解説

下久世庄
しもくぜのしよう

東寺領上久世庄に北接した荘園。ほぼ近世の中久世・下久世村域に比定される。

久世庄として史料上に現れるのは承徳三年(一〇九九)四月二二日治部卿藤原通俊所領処分状案(書陵部所蔵文書)で、更に鎌倉末―南北朝期に上・下・東・本久世のように多様な荘名が出現する。下久世庄は鎌倉期には北条得宗領で、のち東寺・久我家・一条家等三〇余の本所によって分割領有された。応永四年(一三九七)下久世庄田数注進状(東寺百合文書、以下同文書は個別文書名のみ記す)によれば総面積七七町余、うち最大は東寺領で一一町余、久我家領は四町七段、一条家領は一町二段、最低は大原野おおはらの(現西京区)の一段である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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