下侍(読み)シモサブライ

デジタル大辞泉 「下侍」の意味・読み・例文・類語

しも‐さぶらい〔‐さぶらひ〕【下侍】

清涼殿殿上てんじょうの間の南にある、侍臣詰め所遊宴場所でもあった。

しも‐ざむらい〔‐ざむらひ〕【下侍】

身分の低い侍。

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精選版 日本国語大辞典 「下侍」の意味・読み・例文・類語

しも‐さぶらい‥さぶらひ【下侍】

  1. 〘 名詞 〙 清涼殿の殿上(てんじょう)の間(ま)の南にある侍臣の詰所。畳敷きで炭櫃(すびつ)設備があり、侍臣遊宴の場所でもあった。さぶらい。
    1. [初出の実例]「殿上のしもさふらひにて、酒など飲みけるついでに」(出典:桂宮本兼輔集(933頃))

しも‐ざむらい‥ざむらひ【下侍】

  1. 〘 名詞 〙 身分、格式の低い侍。したざむらい。
    1. [初出の実例]「味方は僅か御小姓御茶道下侍五十騎斗」(出典:浄瑠璃・津国女夫池(1721)二)

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世界大百科事典(旧版)内の下侍の言及

【清涼殿】より

…殿上の間の縁,小板敷の南に小庭がある。その南に〈下侍(しもさぶらい)〉があり,殿上人に次ぐ身分の者が祗候した。落板敷から東へ〈長橋〉があり,紫宸殿に通じている。…

※「下侍」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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