下手の考え休むに似たり(読み)ヘタノカンガエヤスムニニタリ

デジタル大辞泉 「下手の考え休むに似たり」の意味・読み・例文・類語

下手へたかんがやすむにたり

碁や将棋で、下手な者の長考は、時間を浪費するだけで、なんの効果もない。相手が考え続けるのをあざけっていう。

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精選版 日本国語大辞典 「下手の考え休むに似たり」の意味・読み・例文・類語

へた【下手】 の 考(かんが)え休(やす)むに似(に)たり

  1. 下手な人が考えるのは、時間を浪費するばかりでなんの効果もない。
    1. [初出の実例]「サアサア早くしねへか。下手の考休むに似たりだ」(出典:滑稽本・浮世風呂(1809‐13)前)

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ことわざを知る辞典 「下手の考え休むに似たり」の解説

下手の考え休むに似たり

下手な人が考えるのは休んでいるようなもので、時間ばかりかかって、なんの効果もない。

[使用例] 下手の考え休むに似たりということが有るが、戦争いくさを致すにそう一々首を傾けて居ては勝つことが出来んわ[禽語楼小さん*落語・将棋の殿様|1889]

[解説] 元来は囲碁や将棋の対局の際、考え込む相手に軽い皮肉をこめていうものですが、他の問題で考え込んだときに使われることもあります。

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