下放運動(読み)かほううんどう(その他表記)xià fàng yùn dòng

改訂新版 世界大百科事典 「下放運動」の意味・わかりやすい解説

下放運動 (かほううんどう)
xià fàng yùn dòng

中国,現代の思想改造運動の一つ。政府中国共産党幹部学生が一定期間,農村工場に入り,労働者,農民と共に働き,その体験を通じて労働者,農民に奉仕する精神を養い,精神労働肉体労働差異を縮小しようとしておこなわれた。知識人が1919年の五・四運動の中で大衆の政治的啓蒙をはかるためにおこなった下郷運動にその前身をみることができるが,中華人民共和国成立後ふたたび実施されるようになったのは,整風運動以降の58年である。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android