くだり‐ざけ【下酒】
- 〘 名詞 〙 江戸時代、上方から樽廻船などによって江戸へ送られ販売された酒。その酒造地は池田、伊丹、灘など畿内各地、およびその他の諸国にわたり、安永・天明期(一七七二‐八九)には年間百万樽内外が江戸に入り、とくに灘地方の酒はその大半を占め、質もよかったので、江戸の人々に最高の酒として賞味された。
- [初出の実例]「下り酒名酒にてなどなかるべき〈正友〉 大江山よりすゑのかし蔵〈卜尺〉」(出典:俳諧・談林十百韻(1675)下)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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「下酒」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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