日本歴史地名大系 「下門田村」の解説 下門田村しもんでむら 広島県:比婆郡高野町下門田村[現在地名]高野町下門田恵蘇(えそ)郡北部の高野山(たかのやま)川(現神之瀬川)の南側に位置し、耕地が高野山川南岸に広がる比較的ひらけた地形。東は中門田(なかもんで)村と奥門田村、南は竹地谷(たけちだに)村(現口和町)、北は高野山川を挟んで上里原(あがりはら)村と岡大内(おかおおち)村。村域北端の只野原(ただのばら)に只野原古墳がある。中世には地(じび)庄多賀(たか)村に属した。元和五年(一六一九)の備後国知行帳では「高ノ山村」に含まれ、「芸藩通志」によると下門田村は五〇町六段九畝二一歩、二四六・二〇六石、牛七三・馬三一。村の北端を緩やかに曲流する高野山川の上流域には俵原(たわらばら)・奥三沢(おくみさわ)などの砂鉄産地があるため、大量の土砂が放出され、洪水の被害を大きくした。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by