下鞍(読み)シタグラ

デジタル大辞泉 「下鞍」の意味・読み・例文・類語

した‐ぐら【下×鞍/×韉】

馬具の名。鞍橋くらぼねの下に敷いて、馬の両脇に当てるもの。ふつう2枚重ねにして用い、上を切付きっつけ、下を肌付はだつけという。鞍下くらした

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精選版 日本国語大辞典 「下鞍」の意味・読み・例文・類語

した‐ぐら【下鞍・韉】

  1. 〘 名詞 〙 馬具の名。鞍橋(くらぼね)の下につけ、馬の両脇に当てるもの。薄板や藁または毛氈下地とし、皮革や筵編(むしろあみ)防已(つつらぶし)の類で表を包む。二枚重ねを普通として上を切付(きっつけ)、下を膚付(はだつけ)という。近世の三枚重ねは、上を上切付、中を下切付または中切付、下を膚付または敷膚(しきはだ)という。切付。〔十巻本和名抄(934頃)〕
    1. [初出の実例]「豹の皮のしたくら、しろがねの鐙(あぶみ)かけたる鞍置き」(出典:宇津保物語(970‐999頃)吹上上)

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