鞍下(読み)クラシタ

デジタル大辞泉 「鞍下」の意味・読み・例文・類語

くら‐した【×鞍下】

牛馬の背の、鞍の下になる部分鞍置き所
1の部分の肉。特に、牛ではヒレといい、食肉として最上とされる。
下鞍したぐら

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精選版 日本国語大辞典 「鞍下」の意味・読み・例文・類語

くら‐した【鞍下】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 牛馬などの背の、鞍の下にあたるところ。また、その部分の肉。特に牛のものはひれ肉といい、食肉用として最上とされる。鞍置所
    1. [初出の実例]「Curaxitaga(クラシタガ) ヨイ ウマ」(出典日葡辞書(1603‐04))
  3. 馬具の一つ。鉄製の輪にとがった足のついているもので、気質のあらい馬などの背を突いて制するのに用いる。
    1. [初出の実例]「あがり馬にくら下といふ物あり」(出典:小笠原流手綱之秘書(1450))
  4. 馬具の一つ。鞍橋(くらぼね)の下にあてる敷物。したぐら。

あん‐か【鞍下】

  1. 〘 名詞 〙 くらの下。⇔鞍上(あんじょう)
    1. [初出の実例]「馬術に鞍上に人なく、鞍(アン)下に馬なし」(出典:談義本・教訓乗合船(1771)五)

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