肌付(読み)はだつき

精選版 日本国語大辞典 「肌付」の意味・読み・例文・類語

はだ‐つき【肌付】

〘名〙
① 肌の様子皮膚の色つやの状態。
源氏(1001‐14頃)若紫「いと美しき御はだつきも、そぞろ寒げにおぼしたるを」
② 身につけること。直接肌につけること。
※歌舞伎・夜討曾我狩場曙(1874)三幕「武士たる者は肌付(ハダツキ)金子を嗜み所持いたすは、まさかの時の要害ながら」
肌着(はだぎ)
※玉塵抄(1563)六「うえにかざりの衣をきれどもしたのはだつきにひとえのきぬをきるぞ」

はだ‐つけ【肌付】

〘名〙
① じかに肌につけること。また、そのもの。はだつき。また、とくに関西地方襦袢(じゅばん)をいう。〔物類称呼(1775)〕
馬具下鞍(したぐら)一種。馬の肌に直接触れる部分。上に重ねた切付(きっつけ)に対していう。〔易林本節用集(1597)〕
※新野問答(1725頃)「大滑 はだつけに候用青革由」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android