下馬渡村(読み)しもまわたりむら

日本歴史地名大系 「下馬渡村」の解説

下馬渡村
しもまわたりむら

[現在地名]会津若松市湊町共和みなとまちきようわ

猪苗代湖西岸、白河街道西側に位置し、北は赤井あかい村、南は上馬渡村、西は背炙せあぶり山。地名の起りは寛文六年(一六六六)の「滝沢組村々由来堤山名帳」に「此村昔八幡太郎義家奥州へ御下向之時、当村谷地深ク御座候而御馬通兼申ニ付、百姓共罷出無恙通申故、馬渡村と名付由申伝候」とある。文禄三年(一五九四)の蒲生領高目録には、大沼郡のうちに中馬渡・西馬渡・馬渡の三村が記され、高などから推定してこのうちの馬渡が当村と思われ、高二〇五石余。貞享元年(一六八四)の奥州会津領分(若松市史)では下馬渡村とあり、高二〇六石余。


下馬渡村
しもまわたしむら

[現在地名]桜川村下馬渡

浮島うきしま村の西に位置する。古くは霞ヶ浦入江に面し、応安年間(一三六八―七五)の海夫注文(香取文書)に「むまわたしの津東条地頭・領家」とある。江戸時代は天領旗本領で、元禄五年(一六九二)四月一三日の霞ケ浦四十八津連判訴状案(舟串家文書)に「伊藤九郎左衛門殿・安藤与十郎殿 馬渡村伊左衛門」とあり、享保一一年(一七二六)一一月の霞ケ浦浦方議定書(同文書)にも村名がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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