不具(読み)フグ

デジタル大辞泉 「不具」の意味・読み・例文・類語

ふ‐ぐ【不具】

[名・形動]
からだの一部障害があること。
物事が備わっていないこと。ととのっていないこと。また、そのさま。不備。
「物を必ず一具いちぐに調へんとするはつたなき者のする事なり。―なるこそよけれ」〈徒然・八二〉
自分の気持ちを文章に尽くしていないこと。手紙の終わりに書く語。不一。不尽。不備。

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精選版 日本国語大辞典 「不具」の意味・読み・例文・類語

ふ‐ぐ【不具】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 形動 ) そなわらないこと。そろわないこと。また、そのさま。不備。
    1. [初出の実例]「眼くらく諸根不具にして立事を得ず」(出典:康頼宝物集(1179頃)下)
  3. わずらい。やまい。病気
    1. [初出の実例]「予可参之処不具之間不参」(出典:実隆公記‐文明一三年(1481)三月二一日)
  4. ( 形動 ) 身体の一部に障害があること。また、その人やさま。
    1. [初出の実例]「雖一両之支不具、依新物忌歟」(出典:小右記‐長和五年(1016)六月一九日)
  5. 手紙の末尾に付し、意を尽くさず整わないの意に用いる語。
    1. [初出の実例]「故附公使、聊以進御耳。謹状不具」(出典:万葉集(8C後)五・八一一左詞文)

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普及版 字通 「不具」の読み・字形・画数・意味

【不具】ふぐ

不備。

字通「不」の項目を見る

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