不印(読み)フジルシ

デジタル大辞泉 「不印」の意味・読み・例文・類語

ふ‐じるし【不印】

[名・形動]《「不」で始まる語を略して「印」を付けたもの。「ぶじるし」とも》
不首尾
校中評判は―だそうだネ」〈逍遥当世書生気質
景気
連年の―で皆も困るであろう」〈木下尚江良人の自白
不美人

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「不印」の意味・読み・例文・類語

ふ‐じるし【不印】

〘名〙 (形動) (「不」ではじまることばを略して「印」をつけたもの。「ぶじるし」とも)
結果の思わしくないこと。事が思うようにならないこと。よくないこと。また、そのさま。不首尾。
洒落本・擲銭青楼占(1771)天沢履「此卦に当るたいこはせいひくうて物まねぶじるし也」
② 景気がよくないこと。収入が少ないこと。また、そのさま。不景気。
※洒落本・船頭部屋(19C初)鳥居町舟宿の段「イヤイヤ此節不印(フジルシ)の身で」
③ 醜い女。不美人。
※雑俳・川柳評万句合‐宝暦一一(1761)礼三「ぶ印の替に光る顔が添い」

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