不首尾(読み)フシュビ

デジタル大辞泉 「不首尾」の意味・読み・例文・類語

ふ‐しゅび【不首尾】

[名・形動]《「ぶしゅび」とも》
最後がうまくいかないこと。また、そのさま。「不首尾に終わる」「不首尾な交渉結果」⇔上首尾
気受け・評判のよくないこと。また、そのさま。「上司不首尾社員
首尾一貫しないこと。また、そのさま。
「―ナ事ヲ申ス」〈日葡
好ましくないこと。ぐあい・体裁の悪いこと。不都合。
「そのやうな―な所へ行く事は嫌でおりゃる」〈和泉流狂・察化
[類語]失敗蹉跌さてつ挫折破綻はたん

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「不首尾」の意味・読み・例文・類語

ふ‐しゅび【不首尾】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )( 「ぶしゅび」とも )
  2. 首尾の悪いこと。物事終始が一貫しないこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「Fuxubina(フシュビナ) コトヲ マウス」(出典日葡辞書(1603‐04))
  3. 事のなりゆきが思わしくないこと。結果が悪いこと。また、そのさま。不成功。
    1. [初出の実例]「草履取先行着に暮の月〈如見〉 宿の不首尾を告る虫の音〈利方〉」(出典:俳諧・天満千句(1676)一)
  4. 具合の悪いこと。体裁の悪いこと。また、そのさま。不都合。
    1. [初出の実例]「ぶしゅびならぬやうにしてぜひともふるべし」(出典:評判記・色道大鏡(1678)四)

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