不周延(読み)フシュウエン

デジタル大辞泉 「不周延」の意味・読み・例文・類語

ふ‐しゅうえん〔‐シウエン〕【不周延】

undistributed論理学で、判断主張がその主語または述語となっている概念外延一部分にしか及ばないこと。また、その概念。例えば、「すべての犬は哺乳類である」というとき、「犬」という概念は周延されているが、「哺乳類」という概念は不周延である。不拡充。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「不周延」の意味・読み・例文・類語

ふ‐しゅうえん‥シウエン【不周延】

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] undistributed の訳語 ) 形式論理学で、ある判断が、その主語(または述語)の概念の外延すべてにわたって主張していない場合、その主語(または述語)の概念の状態をいう。「ある人間は黄色である」で、「人間」と「黄色」の外延の一部についてしか主張されていない類。
    1. [初出の実例]「此の類の誤謬は是を媒概念不周延の虚偽 Fallacy of undistributed Middle と云ふ」(出典:論理学(1916)〈速水滉〉一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む