不知(読み)しらず

精選版 日本国語大辞典 「不知」の意味・読み・例文・類語

しら‐ず【不知】

連語〙 (動詞「しる(知)」の未然形に、打消の助動詞「ず」の付いたもの)
① (「…は知らず」の形で) 問題にしないでおく、さておくの意を表わす。
平家(13C前)二「他人の前はしらず、西光がきかん所にさやうの事をば、えこその給ふまじけれ」
② (文頭に用いて) 主観的な疑問の意を表わす。いったい…かしら。
方丈記(1212)「不知、生れ死る人、いづかたよりきたりていづかたへか去る」
※平家(13C前)二「しらず、われ餓鬼道に尋来るか」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「不知」の意味・読み・例文・類語

ふ‐ち【不知】

知らないこと。
知恵がないこと。愚かであること。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android